For Kumano 紀州材のオーダー家具

Re-barrackが位置する和歌山県田辺市は、古くから熊野の玄関口として栄えてきました。その背後に広がる「紀伊山地」は紀伊半島の大部分を占める山岳地帯で、標高1,000から2,000m級の山脈が走る日本有数の多雨地帯で、豊かな雨水が深い森林を育んでいます。

紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられており、仏教も深い森林に覆われたこれらの山々を「浄土」に見立て、超自然的な能力を習得するための修行の場としました。その結果、紀伊山地には三つの霊場「熊野三山」「高野山」「吉野・大峯」が生まれました。

三霊場は、古代以来、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し我が国で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた修験道など、多様な信仰の形態を育んだ神仏の霊場であり、そこに至る「熊野参詣道」「高野山町石道」「大峯奥駈道」などの参詣道は都をはじめ各地から多くの人々の訪れる所となり、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼしました。

『紀伊山地の霊場と参詣道』は、「紀伊山地の自然」がなければ成立しなかった「霊場」と「参詣道」及びそれらを取り巻く「文化的景観」が主役であり、日本で唯一、世界でも類を見ない資産として高い価値を持っています。2004年には『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産に登録され、2016年には田辺市の鬪雞(とうけ井)神社が追加登録されました。

いろんな信仰の場が交差する聖地熊野は、古くから聖も俗も老若男女も分け隔てなく、多様な人々を受け入れ続けたおおらかな場所です。そんな熊野のスピリットを受け継ぎ、熊野に育った山の木のそれぞれの個性を尊重し、ありのままの良さをそのままお伝えしたいとの想いでRe-kumanoプロジェクトを始めました。

Re-kumano PROJECT紀州材を使った家具づくり

熊野の山の木(スギ・ヒノキなど紀州材)、特に使い道がなく利用が進まない個性的な木を使った家具の製作に取り組んでいます。それにより、森の循環を促し、山を元気にすることができます。

近年、熊野では林業従事者の減少により、枝打ちなど森に十分な手入れが入らなくなったことで「スギノアカネトラカミキリ」という虫による食害を受けた木が増加傾向にあります。それらの木は見た目の悪さからなかなか利用が進まず、ますますこの問題を深刻にしていました。

Re-kumano PROJECTでは、節や虫食い痕など、ありのままの紀州材の良さをそのままにデザインに取り入れた家具を作っています。山に生えていた姿を想像できるような、生命力のあるダイナミックなテーブルなど、ナチュラルな仕上がりが人気です。

これからも人と山の関係を守り、作り手とユーザーが一緒になって山を守っていけるような家具作りを目指していきます。

オーダーメイド家具

オーダーメイド家具

オーダーメイド家具

Re-kumano PROJECTの家具は、オーダーメイド家具になります。ご注文いただいてからサイズや形、素材についてお打ち合わせをしながら丁寧に1点1点手づくりしています。工業製品にはない、世界で一つだけの家具です。まずはお気軽にお問い合わせください。